後編「半・分解展」咲季さんトークショーメインの感想・レポ

「半・分解展」(半・分解展研究所)のレポ、後編です!
2日間通いましたので2日目のトークショーメインです!

縫い子でミスiDファイナリストな咲季さんとは

前編はこちら。

前編「半・分解展」トークショーメインの感想・レポ2018年。 たまたまツイッターで目にした「半・分解展」に行き、 とんでもなく感動した。 2019年。 また少し違ったかたち...

咲季さんがどんな人なのか。
縫い子であり、ミスiDのファイナリストでもあり、
ヴィヴィアン・ウエストウッドが大好きな、美しい人。

ミスiD(講談社主催のアイドルオーディション)に参加し、
東佳苗賞を受賞され、詳しい情報はこちらの紹介ページに詰まってます。

https://miss-id.jp/nominee/8742

私は「少女革命ウテナ」及び幾原邦彦監督信者なので、
咲季さんのこちらのPR文章を読んで勝手に幾原監督作品とリンクさせ、
世界を変えてくれたとか、好きを諦めないとか、薔薇とか。。
そして私もヴィヴィアンが好きなんですが、
そのヴィヴィアンをとても華麗に着こなしてらして。。

そして、縫製の仕事をしていらっしゃる。

色んな面で、かなり気になる存在だったんです。

半・分解展でトークショーが聴けるとあって、
これはなんとしてでも行かねば!!!だったんです。

本当に行けてよかった。

好きな服を身に纏うか

咲季さんは好きな服を着ることを大切にしていますが、
主催の長谷川さんはあるときを境にそれをやめたそう。
(好きな気持ちは変わらないが、研究物として見るようになったため)

「周りの目が気になって着られないのが情けないし、服に申し訳なかった」
という時代も、咲季さんにはあった。
でも、それをヴィヴィアンが変えた。

「この服を着るために生きようと思った」

「人の目を気にして好きなものを諦めるなんてもったいない」

人は、本物のスキを知ると、変わる。

そして咲季さんのエピソードでとても素敵だったのが、、

ヴィヴィアンは派手で目立つ服が多いこともあり、
電車などでジロジロ見られたり、ヒソヒソ言われたり、
タチの悪い酔っ払いに絡まれたりするらしく。

でもある日、年配の女性にこんなことを言われたそう。

「あなた、お人形みたいで素敵ね!」

そのとき初めて、
「人の視線は全てがマイナスなわけではない」
と気づいたのだそう。

私、この話を途中まで聞いていたときに
「咲季さんみたいな美女がしかもオシャレな服着こなしてたらそりゃ私もガン見しちゃうわ!!!」
とツッコミを入れながらだったので、最後まで聞けて、
「よかったぁぁぁあああ!そうだよぉおおおお!!!」
と勝手に盛り上がっておりました。

私もそういう経験があり。

ピンクのパーカーを着ていたら、
「ブスがかわいこぶりやがって」
とクラスメイトに言われたり、
「脚太いのになんで脚出したがるんだろうね」
と友達だった人に陰口言われたり。

でも、私にも優しい天使は現れたんです。

電車で小さい女の子に、
「おひめさまみたーい!」
と言われたことがあります。

お気に入りのMILKのお洋服を着ていたときでした。
忘れられない出来事。

人の視線や言葉は、時に人をひどく傷つけます。
でもそれは、時に人を勇気付け、優しく包んでくれます。

私は年上の人や、同性とお付き合いしていたりしたので、
そんなときにも色々な視線や言葉が気になることがありました。

でも、やっぱり、スキを諦めない。
諦めてなるものか。


縫製の仕事が天職

デザイナーになろうとは思わないのか?という質問に、
咲季さんは一瞬も間をあけずに言った。
「ないですね、ヴィヴィアンがいるので」

なるほどと思う気持ちだったが、
正直ちょっと意外というか驚いた。

咲季さんは自分の好きを知っているし、
洋服の知識や技術もあるし、
自らがアイコンにもなれるし、
すでにたくさんの支持者がいる。

きっと、ブランドを立ち上げたら、成功する。
でも、彼女はこう言い切った。

「縫製の仕事が天職と思ってる」

鳥肌が立った。
最高に格好いい。

天職だと言える仕事ができている人を見ながら、
そう言えるものがまだちゃんとないことに直面する。

でも、悲しむでも羨むでもなく責めるでもなく、
私も絶対に見つけたいし、見つける。

そして咲季さんは、
「何かの世界観を作る側ではない。
誰かの世界を作る側。」
とも言っていて。

自分を分析できているのがよく分かりますね。。

そんな咲季さんのしたいことは、
「タータンチェックの生地専門店がやりたい。
オーダー受けつつ縫いつつ、
誰でも簡単に柄合わせできるパターンとか作りたい。」

本当に自分の好きや得意や強みを知っていて、
それを最大限に活かせる人なんだと思った。
スーパー無敵。。。

インスタに技術は一切載せない

これもまたキッパリと言い切ってましたね。

技術を載せる方もたくさんいらっしゃる中、
咲季さんのインスタは、美しい咲季さんとヴィヴィアン。
技術については、一切ない。

これからも作るものや技術は載せないそうですが、
SNSをきっかけに、本業(縫製)の仕事で声がかかったりするそう。

「外見を綺麗にしてる人はきっと技術も縫製も綺麗」
と思われてのことらしく、
これは分かるーーーーーと頷きました。

ちなみにこの外見を綺麗にって、
容姿の美しさとかそういう簡単なことじゃないと思うんですよ。
周りにもきっとそういう人、いますよね。
丁寧な人なんだろうなとか、雑な人なんだろうなとか。

咲季さんからはそういうものがちゃんと出ていて、伝わって、
結果、信頼されて仕事にも繋がっているんだろうなぁ。

「技術だけ見て繋がったら、安いところに乗り換えられたりする。
けど、『人から』だと、切れない。」

さらに大きく頷いてしまった。
私もそうやって選ぶし、選ばれる人になりたいし、
このブログもそういったものが伝わって他のことに繋げたい思いがある。

先日のインタビューでもそんなお話をしました。

【ご報告】まなき、取材を受けて記事にまとめていただいた話。ついに!報告できる日が!! 実は取材を受けさせていただきまして! その記事が掲載されました!! 池田園子さん連載「園子の部屋」にま...

私、東京でも買えるブランドのお洋服を、
地方のセレクトショップの販売員さんと仲良くなって、
その人から買いたくて、
そこに行くときにまとめて買ったり、
通販(電話で話して、振り込んで、着払いで送ってもらうという)で買ったりをしていたことがあるんです。
これもいい例ですよね。

物にお金を払うんじゃない、人にお金を払う、その感覚。

それが分かる人と生きたい。

自分の魅せ方が上手い人は強い

咲季さんは、ミスiDの自己PR動画で、
立体裁断(トワル組み)を黙々としています。
割とシュールですが、こちら。

これには、しっかり狙いがあって、
「トワル組むなんて当たり前だけどあの場では特別になると思った」
個性になり、埋もれないという思いで挑んだのはさすが。。

ちゃんと計算をしている。
自分の魅せ方が上手い人は強い。

27歳という、アイドルとしては年長者な年齢でのチャレンジは、
20代後半になり、これから年齢で制限がかかるようになることが増えると感じ、
やり残したことがないか?と考えたときに、
アイドルとかミスコンとか、興味があったのに逃げてきたけど、
今後は受けることすらできなくなると思ったからだそう。

バッシングもあったけれど、
「匿名の方に何言われてもやりたいことやる方が楽しい」
とここでもまたバッサリ言い切って、本当に気持ちのいい人。。

自分の存在を有効活用したい

「自分が苦しかった(若い)ときに、派手な服を着た大人はいなかった。
学生時代、『そんな格好じゃまともな大人になれないよ』と言われた。
今の若い子たちがそうやって言われても、
『あの人大人できてるじゃん』と言える、支えの存在になりたい」

この存在を有効活用したい、
下妻物語の現実版になりたい、と。

下妻物語、、!と思ったら、
ちょうどGYAO!で期間限定の無料視聴ができ、
10年以上ぶりに再度観たところ、、
大人になってからだとまた刺さり方が違いますね。

お気に入りのお洋服を補修するシーンを見て、
あぁああああってなりました。。

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ちょっとクセが強いけど、いい映画だし、
深田恭子ちゃんはかわいいし、土屋アンナちゃんはカッコいい。
大好きな亀井絵里ちゃんもかつて番組で「エリザベス亀井(キャメイ)」として
ベイビー含めロリータのお洋服を着ていたんですけどもね、
深田恭子ちゃんしかり、美少女とロリータ服は、とんでもない凶器です。
って話が逸れましたので戻します。

仕事の時にはヴィヴィアンは着ない

私、かつてお直しの仕事をしていたときに、
好きなお洋服は汚したくないけど好きじゃない服は着たくない、、
と、邪魔にならないけど好きな服、に、エプロンつけてたんですが、
ヴィヴィアンしか着ない!くらいなイメージの咲季さんが、
縫製のお仕事中にどんな服装なのか、とっても気になっていて。

で、質問コーナーのときに、
ぜひ私も聞いてみたかったその質問を、
他の方がしてくれたのでラッキーでした、、!
(私はもじもじして最後まで質問もお声掛けもできなかったんだ、、
すんごくお話したかったのに、、でも!ツイッターでリプいただき歓喜!)

「仕事のときには楽な服、ヴィヴィアンは着ない。
仕事に集中したいから。
シンプルな黒のワンピや仕事用に作った服。
土日はヴィヴィアンしか着ない。」

とのこと、、!
なんだかちょっと安心したというか、
割り切ってるプロ意識がさすがというか。。

さらに、
「でも、パンツは履かない。
ロリータがそうだから。
スカートしか履かない。」
とのことで、なるほどーーー

私は今、仕事のときに着たい服が着られなかったり、
着ても汚れたりしたら嫌だなとか、
変な目で見られたり変に話題振られたりで嫌だーと思ってたんですが、
(さっきの人の目を気にしないっていうのを応用したいところですが、、)

咲季さんが割り切ってるのを聞いて、
確かに服が気になってストレス感じるのしんどいし、
なるほどそうやってオンオフするのもいいかも、って思えました。
それとスカートでも縫製の仕事に差し支えないのも証明されてホッとした。
(私もお直しの仕事の時も、今も普段もほぼパンツ履かない)

「着たい服が着られない!」
って不満があったけど、だいぶスッキリしました。

まとめ

私は文化服装学院を卒業し、
アパレル業界に就職、転職も何度かし、
デザイナーの仕事や服のお直しなどをしていました。

今は服と全く関係のない仕事をしていますが、
服が好き、好きじゃないかも、を経て、
やっぱり好きだなと思うようになったからこそ、
こういった服に関してのイベントを楽しめるようになった気がします。

服に関わる仕事をやめてしまったけど、
でも、このままやめたまま人生を終えるつもりもないというか、
このまま終えたくない気持ちと、
でも向いてないんじゃないか、やめておいたらいいんじゃないか、
そういう気持ちとあれこれ葛藤しているところでもあって。

咲季さんのお話を聞きながら、

「私の本物のスキは何か?
私は何がしたいのか?
私はどう生きていきたいのか?」

たくさん考え、でも悩んではいなくて、
とても前向きな方向性へと落ち着きました。

私も自分の好きを大切に、貫きたい。
(咲季さんのトークショータイトルが「つらぬきとおす」でした。)

今、輝いて見える咲季さんですが、
辛く苦しい時期も経て、
お名前の字の通り、
「咲く季節」が訪れたんでしょうね。

最後に、咲季さんの超絶美しい「柄合わせ」の画像を。

身頃と、ポケットと、フラップが、
もう見事にピシーッと柄が合っています。
ポケットどこ?状態です。

さらに、脇線も。

そしてご自身がテディベアがお好きということでか、
くまちゃんが添えられてました、かわいい、、!
え、テディベアまで作れてしまうの、、?

衿の角も絶妙なふっくらで縫い代もあたらないところや、
左右対称なの、本当にすごいです。。
大きなチェック柄でそのすごさが分かりやすいですね。。

咲季さんは、仕事も、外見も、心も、美しい。
感動の連続で、得るものが多かったです。
ありがとうございました!

 

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まなき
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ミニマリストの途中。服飾専門学校卒でアパレル業界勤務経験アリ。洋服のお手入れ、お直し、心や部屋のお掃除の話など徒然。

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