「自分はなんてダメなんだろう」
「なぜ完璧にできないんだろう」
「自分なんて生きる価値がない」
そう考えて辛い、という方。
私もそれがしんどすぎて、
すがるように手に取ったのがこの本でした。
「自分はなんてダメなんだろう」
「なぜ完璧にできないんだろう」
「自分なんて生きる価値がない」
…心当たりのある方は、
今すぐ読んでほしいと強く思う、
素晴らしい本です。
完璧主義で自分を責めて辛い人におすすめの本「いやな気分よ、さようなら コンパクト版」【書評・感想・レビュー】
今回も付箋だらけです。
(付箋にメモするのがオススメです)
こちらでお話しました通り、
「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」
を読んだ後に読んだのが、
「いやな気分よ、さようなら」
でした。
生きるのがしんどい中、
「少しでも楽になりたい」
と手に取りましたが、
ここまで変化があるとは思いませんでした。
特に大きかったのが、
自動的に浮かぶ思考の「歪み(誤り)」を、
「修正(正しく)」するという点。
ピンときますか?
私は最初、難しいと思いましたし、
よく分かりませんでした。
(これだけでピンときた方はすごい…!)
これが全てと言っても過言でなく、
ですが、これが何より難しいのも事実で。
それを、本を読みながら、
自分と向き合っていくことで、
だんだん「なるほど」となってきます。
本の中に、
自分で実際に書いてみるとか、
診断してみるとかがふんだんにあるので、
読み進めば自動的にできるというのもいい!
「だからダメだったんだ…」
「そりゃしんどいわけだ…」
と自分で気づけたら、
あとはもうスイスイ内容が入ってきて、
行動が変わってくるはず。
「認知の歪みの定義」
というのがリストになっているのですが、
ここはかなり重要です。
「なんだか嫌な気分…」
となったときには、
このリストを見ることで、
「うわ!また『全か無思考』と『すべき思考』やってた!」
と冷静に気づくことができるので、
その「歪み」を「修正」しやすくなっています。
すぐにはできないにせよ、
気づくまでが早くなればなるほど、
落ち込まなくなるのは明確です。
この感覚を味わっていただきたい。。
「いやな気分よ、さようなら コンパクト版」を読んで起きた心と行動の変化
本を読んで、
心と行動に変化があり、
その中でも大きいこととして、
めげずに仕事を探せるようになり、
仕事が決まりました…!
(週数回のアルバイトですが)
少し前までは、
応募するどころか、
探すのすら逃げていた私が、
「決まるまでは応募し続けよう!」
と決めて、行動できました。
さらに、
この仕事がもし合わなくても、
また辞めてもいいし、
また探せばいい!
とまで思えるようになりました。
しょぼく見えるかもしれませんが、
私にとってはすごく大きな変化です。
もともと持っていた、
「自分はなんてダメなんだろう」
「なぜ完璧にできないんだろう」
「自分なんて生きる価値がない」
こういった思考が、
「完璧」に「ゼロ」になったわけではありません。
油断すると、すぐに浮かんできます。
ですが、
それ自体が「悪」ではありません。
自分を「責める」のではなく、
いったん「受け入れ」、
その「歪み」を「修正」する、
これこそが、
こちらの本の肝心要な部分です。
徐々に理解できてくると、
「自分はなんてダメなんだろう」
「なぜ完璧にできないんだろう」
「自分なんて生きる価値がない」
という考えが変化します。
何が原因で苦しかったのか、
本を読めば分かります。
大丈夫です、
私にもできましたから、
ここまで読んでくださったあなたも、
できるはずです。
絶望感も完璧も幻想だと知る「いやな気分よ、さようなら コンパクト版」を読んで思うこと
「もうダメだ、生きるのがつらい」
と、私も絶望しましたし、
あなたも今まさにそうかもしれません。
でも、その絶望感にも、
この本は、明確な対応を教えてくれます。
いわゆる自己啓発本にあるような
「ポジティブにいきましょう!」
「自分を信じて!」
みたいな気休め的なものではなく、
絶望感が「事実ではない」という、
その理由を知ることは、
決して現実から目を逸らすのではなく、
これから生きる希望になります。
だから私は、生きようと思えたし、
もう絶望しないと思えます。
もし、
「いや、でも自分の絶望は本物だ!」
と思う方は、
まずは読んでみていただきたいです。
私も、
「いや、でも自分の絶望は本物だ!」
と思っていたので。
そして、
「完璧でないと」
という幻想からも目覚められます。
完璧を求めることの害、
完璧を目指さないことのよさ、
その本当の意味が分かると、
今までいかに自分で自分をいじめていたか、
思い知ることになります。
いきなりは無理でも、
(いきなり「完璧」は無理ですから、)
もう、自分をいじめないでよくなります。
こんなに世界は、自分は、やさしかったんだ、
と気づくことができます。
「自分を大切にする」
というのは、
「自分をダメにする」
とは全く違うことであり、
「自分を大切にしない」
ことこそが、
「自分をダメにすること」
が分かります。
まとめ
分厚さにひるみましたが、
読み終えて思うのは、
どのページも重要であり、
無駄なページはひとつもありませんでした。
どうか、分厚さにめげず、
ページの数だけ気持ちが楽なる、
と信じて読んでほしいです。
読み進めるごとに気づきがあり、
読み終えたときには、
読み終えたことの達成感と、
読む前の自分との変化に泣きそうでした。
付箋だらけになった本ですから、
まだまだ語り尽くせてはいませんが、
どうか、ご自身で読んでみて、
ご自身で付箋を貼ってほしいなぁと思います。
それが増えていくほど、
きっと、「いやな気分よ、さようなら」
ができていくはず。
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