幸せになりたい人も、
幸せになれないと悩む人も、
見える景色が変わる本。
それが、
「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」
という本。
私は正直、
かなりしんどい状況で、
すがる思いで手に取りましたが、
結果、
この通り、
付箋だらけになりました。。
この本がもともと気になっていた方も、
知らないけど気になり出した方も、
気持ちがザワザワ引っかかるのなら、
読んでみると衝撃の嵐です。
付箋だらけになったACT入門本:幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない 【書評・感想】
ちょっといつも(?)のテンションで語れないほど、
ずっしりくる本でありました。
が、確実に読んでよかった本であり、
もっと早く読んでいれば…
と悔やまれる本でもあります。
発行されたのは2015年12月20日。
なんと、
私はその数日後に、
人生で初めて、
メンタルクリニックに行きました。
あの日の私に、
この本を届けに行きたいです。。
当時の私は、
自己啓発本をあれこれ読んでおり、
(後に、自己啓発本とメンタル悪化の関係性を知る…)
そっちじゃなくて!
これ!
これ読んで!!!
と言ってあげたい。。
ですが、
過去は変えられませんし、
この、過去は変えられない、
というのも本書で大切なポイントになってきます。
今、このタイミングで読もうと思えたことこそ、
幸福であると思えています。
なので、
もしまだ読んでいなくて、
今つらいしんどい…
という方は、
読んでみてほしい、
ですが、
実は私、
年末に本を買ったにも関わらず、
ほんの少し読んだ後、
5ヶ月ほど放置していました。
読むのもつらかった。
ので、
ご自身の無理のないタイミングで、
そっと開くことができるよう、
側に置いておくといいかなと思います。
本を読み終えて思うこと:幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
以下は、
私が思ったことを、
ただつらつら書いているだけなので、
読まなくても全然よくて、
まずは本を手に取ってほしい…
と思うのですが、
書いておきたいです。
本すら読めぬひどい日々
購入から半年かけてやっと読み終わった。
なかなか読むまでのハードルの方が高かった。
(しっかりした本を読もうと思える気力すらなくなっていて)
自分でやりたいことをやっていてもお金にならず、
もはややりたかったこともやりたくなくなって、
現実逃避で食べることばかりしていた結果、
ぶくぶくと10kgほどリバウンドし、
悪循環の日々だった。
4月、体調を派手に崩してしまい、
(花粉かホコリアレルギーか疲労か、
いずれにしても免疫力が悪化しすぎていた最中、
当然だったと思う)
それでもなお、
改善できない日々だった。
が、あまりにつらくなった。
気持ち悪くなるまで食べ、
食べて食べてだらだら動画やSNSに費やして夜中になって寝て、
昼過ぎに起きてまた食べて、
嫌になった。
読書を再開して起きた変化
そんな中、
少しだけ読んで放置していた本を、
また読み進めることができた。
食事、睡眠、運動、
どうすればいいか方法は知っているのに、
実践できなくなっていた現実と向き合い、
できない自分を責めるのがいかによくないか、
本が自分に気づかせてくれた。
1日30分の読書タイムが楽しみになり、
調子がいいとさらに追加で読んだりもし、
没頭して読むことができた。
そうしているうちに、
タイトルの通り、
幸福になろうとしたわけではないのに、
気づいたら少しずついい状態になっていった。
読書と、
早起き(と言っても8時)と、
正しく満腹を感じほどよくおいしく食事をし、
ほどよく運動する、
そういう習慣がつくにつれて、
漠然とした不安状態から、
自分が本当に大切にしたい価値は何なのか、
今、できることは何なのか、
具体的な行動に変換することで、
不安を消そうとするのではなく、
不安はあるままそれを認め、
すべきことが明確になった。
本当の意味で自分を認めるということ
そうして私は、
「自分は無価値だの物語」や、
「自分は何をしてもダメだの物語」を、
(こういうやり方が本書で書かれている)
消し去るではなく、
あるがまま認め、
「自分の行動はコントロールできる」
の意味がやっとわかった。
だから、
毎日3,000kcalほどのカロリー過多の日々も、
半分ほどの本来の食事にできた。
時折爆発しそうにはなれど、
毎日だった苦しい気持ち悪いひどい日々を思えば、
こんなに変われるものなんだなと驚く。
幸せじゃない、
自分を責めてばかり、
いつも不安、
つらい、
そう思う人は、
幸福になろうとこの本を読むのではなく、
今しんどいならとりあえず読んで損はないし、
私はもっと早く読みたかった。
だけど、
本を読めなかった時期を否定せず、
そのときはそうであったことを認め、
今、こうして読めてよかったし、
一歩踏み出せたことが何より嬉しい。
そう思える人が増えたなら、
世界を変えることはできなくても、
気づいたら少し変わっているかもしれない。
今あること、
気づいていないことに気づくことで、
世界は何も変わっていないのに、
自分が見る世界が変わって見える。
本は、書き込みをした付箋だらけになり、
自分だけの大切なバイブルとなった。
そうして私は、
次に読む本をワクワク選んでいる。
それが、幸福だと思える。
まとめ
そういうわけで、
本を読むうち自分に起こる変化が、
信じられないようで、
でもそれは本当のことで、
今、やっぱりただのニートじゃん、
何の価値もない人間じゃん、
しんど…
ってなることも多いものの、
それでもそれを無理に否定せず、
できることをする、
という方向に切り替えられました。
ので、こうして記事も書けているわけです。
こんなこと書いても仕方ない、とか、
誰も読んでくれるわけがない、とか、
自分の文章なんて無価値だ、とか、
ほんと、そういうことでいっぱいになったりしますが、
それがどうした、というか、
やってもないのにああだこうだ考えて何もしないより、
何か今できることを、
たとえ何の意味も、価値も、見返りもなくとも、
心が動いたら、やったらいい、
と思える部分が自然に出てきたので、
だいぶ変われたなぁと思うと、
泣きそうになるし、
本を読みながら泣きそうになったし、
ちゃんと、感情がある自分に喜びも感じたりしながら、
大切に読みました。
また別の本を読みながら、
もしこの本を読んでいなかったら、
次の本を手に取ることもなかったかもしれない、
と思うと、ちょっとゾワっとします。
人は簡単に変われないけど、
変わるときは突然だったりしますね。
自分の弱さを認めながら、
まだまだとりあえず生きていようと思います。
ちなみに今読んでいるのはこちらの本で、
本に出てくるうつ診断の結果に衝撃を受けつつ、
じわじわと読み進めています。
こちらも、すごく大切な1冊になりそうです。
よろしければ他の記事も↓
ここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
読んでくださった方も、
少しでも生きやすくなりますように。