2年前、
とても気に入って購入したTシャツ。
当初はよかったはずが、
それがどうにもこうにも着にくくなって。。
捨てるのは簡単なんですが、
せっかくの機会だから、
しっくりこない理由と改善方法がないか考えていたら、
お、これならまだ着られるかもと落ち着きました。
もしよろしければお付き合い下さい。
シルエットの大切さと、それに付随する動きやすいさなど、
一応服飾のプロなりの観点も交えてお話しします。
似合わないシルエット・似合わないネックラインの服はスタイル悪く見える
問題のTシャツはこちら。
(あれこれ思案した後に撮影したため、シワ有り)
ちなみに、試着した時は平気で、
ただ、洗濯を繰り返すうちに似合わなくなった気がするので、
型崩れか、自分の体型の変化か、、
定かではありませんが、とにかく似合わなくなりました。
(個人の感想です)
まず、ネックライン。
この、ボートネック気味な横に長めで浅めのライン。
これがどうも似合いません。
品のいいマダムなら着こなせそうですが。。
そして、身頃のシルエット。
胴体の脇部分がのっぺりしてしまい、
こちらも似合わないし、スタイル悪く見えます。
(もともとだろう!は、さておき、更にという意味で、、)
極め付けは、、
腕が上がりにくく、動きにくいこと、です。。
腕を上げた時、極点に腕が上がりにくかったり、
腕と一緒に身頃全体がツレたように動いてしまう服は、
自分に合っているとは言えません。
(なぜそうなるのかはまた深い話なので省略しますが、、)
でもこちら、ガリャルダガランテというお店で、
1万円くらいと高額だったもので、
素材の光沢感、肌触りのよさ、デザインなど、
すごく気に入って頑張って購入したもので、、
生地が傷んだわけではなく、
好きな部分があるから、
捨てるには忍びなくて。。
ということで、あれこれ思案したわけです。
失敗編:Tシャツのネックラインをピン(ブローチ)でVネックにしてみた
この似合わないネックラインをなんとかしようと、
最初に思いついたのがこちら。
衿ぐりをつまんで重ねてVネックのようにして、
ブローチ(画鋲のように刺すタイプ)で固定してみました。
が、ピンが高さ(厚み)があっていまいちで、
身頃のだらしないシルエットにはさほど影響がなく。
こちらはまず失敗。
Tシャツのシルエットをヘアゴムとキルトピンでアレンジしてみた
立体裁断の要領で、
要は、ダーツをどこで取るか?
どうすればシルエットが変わるか?
あれこれ考えて、つまんでみたり、たたんでみたり。
で、そのうちこれはなかなか!というところに辿り着きました。
まず、完成図を。
どうでしょうか?
Beforeと並べてみます。
首元や胸のあたり、そしてウエストがすっきり見える、はず。。
どうやってシルエットを変えたかというと、、
こんな感じで、衿ぐりの前中心あたりを少しつまんで、
ヘアゴムで結んで、、
それを見えないように裏側に隠したいところですが、
それだと固定されないし、こんな感じになります。
ゴムで絞る分量などを調整して引き込んで、
いい具合になったところを、
キルトピンで表から固定(結んだてっぺんの布もすくう)
すると、、
この完成図になります。
難点は、針で穴をあけることになる点と、
このまま洗濯すると乾きにくいので、
毎回むすんでひらいて、、をしなければならない点。
ですが、切ったり縫ったりしていない分手軽なのと、
失敗してもやり直しが効きます。
いつでももとのシルエットに戻せますし、
毎回少しずつ違った雰囲気にできるのはいい点です。
そして、見た目もよくなったと同時に、
例の動きにくさもかなり改善されました!
腕の動きやすさといったら、、!
ラジオ体操をしても余裕です!!!
まとめ
服を買う時の決め手は人それぞれ。
素材や着心地、動きやすさなど、
こだわる点、妥協する点、気にならない点も、同様。
ですが、着ていてストレスになる服は、やっぱり嫌ですよね。
(いい意味での緊張感や補正であれば別ですが)
まったく改善の余地のないものは、
すぐに手放してしまう方がいいでしょうけれど、
少しの工夫で生まれ変わることもあります。
今回、かなり苦戦はしましたが、
おかげで好みの雰囲気と着心地が実現したので、
今年の夏も、かなりたくさんお世話になりました。
生地もまだまだ元気!
来年も、また着られるといいなと思います。
もしかしたら来年は、また別のアレンジをしているかも、、?
ユニクロのTシャツもかなり活躍した夏でした
こちらも途中で衿ぐりをアレンジしたものがあったり。
(インスタグラムに投稿をしました)
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売られているものをそのまま着る以外の選択肢があれば、
100点満点で買わなくても、自分で100点、120点にできることもあるはず。
手を加えずお気に入りと出会えるのが楽でいいですが、、!
もし、ここがこうだったらもっといいのにな、、
という服があったら、少し工夫するのも一つの手です!
繕ったり、リメイクしたり、簡単なことから!
では、今日もここまでお読みいただき、
ありがとうございます。