ズボン(パンツ)って、
どうしても摩擦が多い洋服なので、
たくさん着れば着るほど、
穴や擦り切れができやすいアイテムですよね。。
まなきのお直しシリーズ!
今回は、
ズボンの穴・擦り切れ・破れを補修する方法です。
(私物のパジャマです)
きっとこの記事を見つけてくださった方は!
直してでも着たいという、
お気に入りの服をお持ちの方や、
穴があいてしまったけど、
どうしようもないのかなと諦めそうな方、
自分で直すか、
お直し屋さんに持って行くか迷っている方など、
少しダメージができてしまったけど、
この服をまだ着たい!
と思っている方だと思います。
そういう方に、
ぜひ、お直しすればまだまだ着られること、
お伝えしたくって…!
お直し職人の経験がある私ですが、
この「穴をなかったように補修する」技は、
よく褒めていただくし、感動があるし、
好きなお直しの一つです!
ということで、
画像多めでお届けします!
直し方に絶対の正解はないので、
今回の方法を見てくださることで、
何かしらヒントになれたり、
直して着るキッカケになれば幸いです!
動画版もYouTubeに投稿したので、
よろしければ、ブログ版と動画版、
どちらも見てくださると嬉しいです!
(リンクは記事の最後に載せてあります↓)
【お直し】ズボン(パンツ)の穴あき・擦り切れ・破れを補修する方法【修理手順】
↑これが、補修後。
穴がどこにあったか分かりますか??
4箇所、補修しました。
直す前はこんな感じ↓
この直し方は、
やや手間はかかりますが、
その分仕上がりが自然でキレイ。
以前、表にあて布をする方法もお話しましたが、
あまり目立たせたくない場合や、
元の状態により近づけたい場合には、
今回の方法がおすすめです。
どうやって直していくか、
詳しくお話していきます!
穴を補修する準備と必要な材料・道具
↑こんな感じで、光に透かしてみます。
擦れてできた穴は、
実は、周囲の生地も薄くなっていたりします。
穴だけ補修してもいいのですが、
予備軍の部分も補強しておくことで、
結果、長持ちします。
そして、半透明のコレを使います↓
???
接着芯、です!
普段洋裁をしない方は、
持ってない方も多いと思います。
その場合、薄い布を使ってもいいのですが、
おすすめは、10cmから買える手芸屋さんで買うこと。
100円もしないで買えるはず。
通販でも買えます。
できれば、薄手がいいです。
接着芯の最大の魅力は、
片面に接着剤(のり)がついていること。
これで傷口をピタッとふさいでくれます。
この流れで、今回使う材料や道具を紹介します。
・接着芯(薄手が◎)
・ハサミ
・アイロン
・チャコペン(インクより鉛筆タイプ派)
・手縫い針
・しつけ糸
・ミシン一式
・90番手の糸(ロックミシン用の糸やシャッペスパン#90)
→細い糸がいいです!60番手だと太すぎます!
あくまで今回使ったものなので、
参考程度に…!
手順や理由を知っていただくと、
応用が効くはずなので、
ぜひ続きもお付き合いください〜
穴や擦り切れをふさぐ手順
補修する範囲を決めたら、
チャコペンで印をつけます。
印より気持ち大きめサイズで、
接着芯を丸く(角がないように)切ります。
こんな感じ↓
角があると、生地にツンと張り出してしまうので、
なるべく「ま〜るく」がいいです◎
よりしっかり補強したいので、
さらにもう一回り(3〜5mmくらい)大きく切ったものも用意。
まず小さい方を補修箇所にのせて↓
コツは「穴を広げず縮めすぎない」こと。
実際にやってみると、
「こういうことか!」
ってなるはずなので、
いい感じ、を体験してみてください!
アイロンで接着します。
直接アイロンを当ててしまうと、
接着芯の「のり」がアイロンについてしまうので、
いらない紙や布をあてましょう!
もう一回り大きい接着芯も、同様に。
こんな感じで、
すでに穴は目立ちにくくなります↓
ミシンをかける範囲(=チャコの印)に、
しつけ糸で印をつけます。
ミシンをかけるときに迷いがなくなるので、
しつけはした方がいいです!
こんな感じで、
中に厚紙を入れるとやりやすいです↓
次は、ミシンの工程です。
ミシンの糸調子と針目、縫い方のポイント
↑これくらいの(一番細かい)針目がおすすめ。
糸調子は、ゆるめがいいです。
強いと、引きツレてしまいがちなので。
そして!
縫い方のコツをお伝えしていきます。
なかなか文章だと難しい部分があるので、
ぜひ動画も合わせて見ていただきたいところですが…
画像と文章でお話していきます!
ミシンをかけた後の様子がコレ↓で、
ジグザグ、と縫っていくのですが、
ジグザグの先端を「ま〜るく」するのがコツ。
角じゃなく、ほんのり丸くなるように。
こうすることで、先端に「ツレ」が起きにくいです。
角の折り返し地点で、一針横に縫うイメージで。
裏面を見ると分かりやすいのですが↓
こんな感じで、まずヨコにすこ〜しジグザグ縫ってから、
タテにジグザグ縫っています。
それと!
端から端までを一気に縫わないのが、
生地の偏りを防ぐコツ。
右端から中央、左端から中央、
か、
中央から右端、中央から左足、
というように。
この一手間で、仕上がりに差がつきます!
あと、たくさんミシンをかけた方が補強されそうですが、
ミシンの糸がたくさん重なると、
その部分がかた〜くなってしまいますし、
悪目立ちしてしまいます。
必要最低限にするのがコツ!
ミニマリズムの大切さを実感します…!
これがうまくいくと、
とても気持ちがいいので、
ぜひ、何度かやってみて、コツを掴んでみてくださいね!
最初はうまくできなくても、上達していきます!
最後に、しつけ糸を取って、
表からアイロンをかけて整えたら、
完成です◎
まとめ
白っぽいので分かりにくいですが、
Before・Afterの様子です↑
直した4箇所、指差し点検してみます。
よ〜く見ると、縫ったところが分かりますが、
パッと見ほとんど分からなくなります。
こんな感じで、穴や擦り切れができてしまっても、
お直しで蘇らせることができます…!
もちろん、同じものを安く手に入れたり、
新しく別のものを買ったりするのも一つです。
その方が簡単だったり、安く済むこともあります。
でも。
穴があくほど、
擦り切れるほど、
たくさん着て、
それでもまだ捨てたくないって思えるほど、
お気に入りだ!
と思える洋服をお持ちの方には、
ぜひ、お直しするのをおすすめしたいです!
YouTubeでは、
今回のお直しの様子を動画でお楽しみいただけます。
ゆるっとお話しながらやっておりますので、
もしよろしければ、こちらもご覧ください〜!
では、今日もここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
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ブログとは少し違うまなきを見ていただけると思いますので、
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