会社員を辞めてしばらく経って思ったのが、
やっと思えるようになったのが、
タイトルの通り。
会社を辞めたとき、
精神的にボロボロで辞めた、ので、
しばらく何もしたくなくて、
できなくて、「無」だった。
通勤しながら涙が出たり、
見える世界が全部グレーになったり、
食べまくったり、食べられなくなったり、
とにかくしんどくて、強制終了した、けど、
それで
「はい、これから幸せ!」
なんてことにはもちろんなくて。
むしろ、一人で家に居続けるのは、
想像以上にしんどかった。
なんで生きてるんだろうとか、
生きてる意味も価値もないやとか、
ほんと生きてるのがつらかったというか、
分からなくなった。
それでも生きていると、
お腹は空くし、
息をしているだけでも
お金は着々と減っていくし、
生きていることだけは実感できた。
「会社員じゃない私」でいる間、
社会不適合者だってすごく思ったし、
実際そうだと思う、けど、
そんなときに救ってくれたのはまた妹で。
「まなきが生きてるだけであたしにとっては価値あるし」
その言葉は今でも宝物で。
そうか、生きててもいいんだなって思ったし、
生きてても死んじゃっても同じだなんて思ってたけど、
悲しんでくれる人がいるんだ、って、目が覚めた。
とは言え、
社会復帰できる自信なんてなくて。
今は休むとき、って言い聞かせてみるけど、
性格上、それが上手にできない。
いや休んではいる、会社には行ってないわけだから。
でも、「心」が全く休んでいない、というか、
自分でそれを許せない、というか。
「今日も何もできなかった」
と、責めるばかりで。
なんという悪循環。
しばらくしてようやく、
「休んでいいし、休んでないからダメなんだ」
って思えた、気づいた。
随分時間がかかった。
ダメ人間すぎるって思いながら過ごした、けど、
それも必要な時間だって思うようにした。
実際、それが無駄かどうか決めるられのは、自分だけだ。
無駄ではなく、必要なんだ、と思った。
そして最近やっと、
リハビリというかなんというか、
ちょっと仕事を始めてみて。
仕事が嫌なんじゃなかったんだな、
あの時、あの場所が嫌だったんだな。
もっと言えば、会社っていうより、
あの時、何してもダメだったのかもしれない。
わかんないけど。
っていうのが、
ちょっと試しに仕事に出かけてみて、
あれ?って、思ったこと。
むしろ、家にずっといるより、いいやって思えた。
ちょっと前じゃ考えられないようなこと。
夢?いや、大丈夫、ちゃんと現実だ。
フルタイムで働く。
1日8時間以上働く。
週5日、しかも連続で働く。
嫌いな電車に長時間揺られて。
それができない、無理、ってなって、
それを辞めて。
それができない自分=生きてる価値ない
そう思って、思い続けて、苦しくて。
でも、そうじゃないよなぁとやっと思えて。
それができなくても、全然いい。
生きてていい。
むしろ今までよく頑張った、と褒めてやりたい。
苦手で嫌いなことを、よく。
そして、それが無理って気づけたのも、えらい。
仕方なく働くんじゃなくて、
無理のない範囲で、
自分できる範囲で、
リハビリ感覚でやってみてもいいじゃないか。
それくらいゆるい気持ちで、
始めてみようって思えた。
奇跡のよう。
優しい先生のいる病院も、
毎日決まって飲んでいた薬も、
今は、ほとんど、なくても平気。
何を見てもグレーだったのに、
空はちゃんと青色に見えるようになった。
生きている、ちゃんと。
完璧主義も少しずつ手放せたのもよかった。
できないことも、できなくていいって思えた。
できること、したいことをすればいいって思えた。
完璧にできなくても、まずやってみようって思えた。
やってみて、やっぱやめようってなるかもしれない。
それは始めなければ見えなかった景色だから、
それはそれで全然いい。
何がやりたいか分からなくても、
できることをとりあえず。
まずはそれで十分。
したくないこと、じゃないのは大切に。
自分の心が保てる仕事をしよう。
やってみないと分からないけど、
まず一歩、踏み出そうと思えて、よかった。
ってことを思った今日。